GODA血管性認知症(Vascular Dementia)は、アルツハイマー型に次いで、日本人に2番目に多い認知症と言われています。脳梗塞や脳出血など、脳の血管にトラブルが起き、脳細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなることで発症するのが特徴です。
主な特徴:「まだら認知症」
血管性認知症の大きな特徴は、「できること」と「できないこと」がはっきりと分かれる点です。これを「まだら認知症」と呼びます。
歩行障害: 歩幅が狭くなったり、足が上がりにくくなったりする。
記憶力の低下: さっきのことを忘れる一方、判断力や計算力はしっかり残っていることがある。
感情失禁: 感情のコントロールが難しくなり、急に泣き出したり怒り出したりしやすくなる。
意欲の低下: 何に対してもやる気が起きなくなる(アパシー)。
アルツハイマー型との違い
原因や進み方が根本的に異なります。
| 特徴 | 血管性認知症 | アルツハイマー型認知症 |
| 原因 | 脳梗塞・脳出血など | アミロイドβなどの蓄積 |
| 進行の仕方 | 階段状にガクンと悪化する | 緩やかに坂を下るように進行 |
| 身体症状 | 麻痺や歩行障害が出やすい | 初期には身体症状は少ない |
| 夜間症状 | 夜間にせん妄(混乱)が起きやすい | 比較的安定している |
予防と対策:キーワードは「生活習慣病」
血管性認知症は、脳の血管を守ることで進行を遅らせたり、再発を防いだりすることが可能です。
- 持病のコントロール: 高血圧、糖尿病、脂質異常症の治療が最も重要です。
- 再発防止: 抗血小板薬(血液をサラサラにする薬)などの服用。
- 生活習慣の改善: 禁煙、減塩、適度な運動。
- リハビリ: 脳の刺激やリハビリテーションを行うことで、残っている機能を維持します。
重要なポイント
血管性認知症は「脳卒中の予防」がそのまま「認知症の予防」に直結します。急に言葉が出にくくなったり、足元がふらついたりした場合は、早めに専門医(神経内科や脳神経外科)を受診することが大切です。
