前頭側頭型認知症

GODA

前頭側頭型認知症(FTD: Frontotemporal Dementia)。この疾患は、一般的なアルツハイマー型とはかなり毛色が異なります。記憶障害(物忘れ)よりも先に、「人格の変化」や「行動の抑制がきかなくなる」といった症状が目立つのが大きな特徴です。
ご家族や身近な方に気になる症状がありませんか。まずは概要を分かりやすく整理しました。

主な症状のタイプ

大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 行動バリアント型(行動障害型)
    • 脱抑制: 礼儀や社会的なルールを無視する(万引き、割り込みなど)。
    • 無関心: 感情が乏しくなり、身だしなみや周囲の人に興味を示さなくなる。
    • 常同行動: 毎日同じ時間に同じコースを歩く、同じものばかり食べるといった極端なこだわり。
  • 言語障害型(意味性認知症など)
    • 言葉の意味がわからなくなる。
    • 言いたいものの名前が出てこない(語意の喪失)。
他の認知症との違い

アルツハイマー型と比較すると、その違いが鮮明です。

特徴前頭側頭型 (FTD)アルツハイマー型
主な初期症状人格変化・異常行動記憶障害(物忘れ)
発症年齢40〜60代(比較的若い)70代以降に多い
自覚症状ほとんどない(病識の欠如)初期は不安を感じることが多い
指定難病指定されている指定されていない
接し方のヒント

脳のブレーキ役である「前頭葉」が萎縮するため、本人の意思で行動をコントロールするのは非常に困難です。

  • 否定や説得を避ける: 本人に「悪いことをしている」という自覚がないため、強く叱ると逆効果(パニックや暴力)になることがあります。
  • ルーチンを利用する: 「こだわり」を逆手に取り、安全な日課の中に生活を組み込むのが有効です。
  • 公的支援の活用: 若年で発症することも多いため、介護保険だけでなく、指定難病の医療費助成などの制度を確認することが重要です。
よかったらシェアお願いします!